そのような状態で体が少し大変で免疫力が落ちると、細菌が繁殖しながら次の写真のように急性扁桃炎を起こすことになる。 写真に見える白い塊は細菌の塊と唾液、そして炎症によって分泌される滲出液が混ざって扁桃表面を覆っているのだ。 普通、喉が腫れて来ましたと症状を訴えた時、このような写真のような典型的な扁桃炎を見て急性扁桃炎ですと診断する。
この程度の状態になると、ひどい嚥下痛によってご飯を渡すのが難しく、食事がうまくできなくなり、高熱で苦しむこともある。 治療のために抗生剤が最も重要で、患者のコンディションによって経口薬の服用で通院治療をしたり、入院して輸液供給と共に対症的治療をしたりする。 普通ご飯も食べられないし、とても大変だと言ったら入院させてあげる。 抗生物質は通常10日程度使用することが推奨される。 3~4日ほど薬を使っていると好転し始めるが、通院治療を進めていると薬を飲んで良くなるようなので、途中でやめて症状が再び悪化して来院する。 抗生剤は十分な期間、体内に一定濃度以上を維持しながら細菌を抑制しなければならないため、短く飲んでやめるのは良くない。扁桃結石の場合は、主に「喉に異物感があります。 何かが引っかかったみたいです。 まるでとげがかかったようにですね。 歯を磨いて鏡を見たら、扁桃腺に黄色いものがあります」などと表現しながら来院される。 次の写真で右側の片道に2つの扁桃結石を見ることができる。
上記の扁桃音窩と呼ばれるへこんだ部分に唾液、食べ物のかす、口腔内細菌などが混ざって形成されるのだが、このような扁桃結石によって扁桃炎が発生することがあり、歯磨きが上手でも持続する口臭、喉の異物感などが生じる。 喫煙をする場合によりよくできるようだ。 扁桃結石治療のために扁桃除去手術を勧めるのに必須ではなく、本人が持っている症状に対する不便感がどの程度かによって十分に相談した後に決定する。 私が積極的に勧める理由は、私も扁桃結石で20代半ばまで苦労して、手術を受けてもっと早くすればよかったという残念さがあったからだ。 手術をせずに管理する方法は口腔清潔剤でうがいをしたり(経験上あまり効果がない。) 電動口腔洗浄機で水を撃って抜け出せる。ここまで耳鼻咽喉科専門医が教えてくれる扁桃炎と扁桃結石だった。#耳鼻咽喉科 #扁桃炎 #扁桃結石 #風邪
小さな子供から大人まで扁桃炎は非常に一般的な病気だ. 単純風邪とは症状は似ているかもしれないが、少し違う概念だ。風邪は鼻から喉に移る鼻咽頭(食べ物を食べて鼻に移ってきた経験があるだろう…)という空間でウイルスが横行して始まる場合がほとんどだ。 そのため、最初に唾を飲み込んだり、食べ物を食べる時、喉と鼻の後ろのどこかがチクチクして不快感を訴え(よく喉の痛みがあるという)熱が出たり、2~3日ほど経つと喉がチクチクする症状は良くなるが、鼻水、鼻づまりがひどくなり咳をする。 大体一週間ほど経てば風邪が治るが、それで風邪は薬を飲めば一週間飲まなければ7日と言ったりする。急性扁桃炎の場合は扁桃組織自体に(厳密に言えば口蓋扁桃という。) 主に連鎖球菌という細菌が感染して発生することになるが、下の写真Tonsil(扁桃)を見ると表面が滑らかではなくへこんだように見えることが確認できる。 この部分を扁桃音窩(crypt)と言うが、ここに各種ウイルス、細菌、唾液、食べ物のチゲのようなものが積まれている。